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構造(性能)の重要性②
2006 / 03 / 23 ( Thu )
今回色々書いているのは、あれだけ騒がした耐震偽装の問題が、ある一人の愚かな議員の為に吹き飛んでしまったからです。
彼が恥を知る人物であったなら、早々と国会での失言に纏わる情報開示と責任の取り方があったはずです。
残念ながら、この業界にいた“誇りを捨てた建築士”や“胡散臭いコンサル”そして“ボケたフリをして逃げたゼネコン親分と欲にかられた禿ちゃびん”と同じく、どこの世界にもショーモナイ人間はいるって事ですか。
日本人…、昔の武士なら、潔い身の処し方があったはずですが、浜辺のフナムシよろしく、逃げ回っているだけです。

言い過ぎかもしれませんね。。。
でもこの問題は、人の噂話程度で済ます問題であるはずがありません。
一級建築士として憤懣やるかたない思いですし、このような汚点に対して何のアクションも起さないのはどうなのか?と。
知らぬフリをするつもりが無くても、沈黙?触れずにいれば、世間はどう思うのでしょうか?

一つの例ですが、私の考え方として、全住宅に構造計算による考察を行なっています。
後で詳述しますが、基準法で義務であろうが無かろうがそんな事は関係なく、『必要』だと言う信念の元に始めた事で、これに関する報酬は頂いておりません。

一時期、姉歯のお陰で『構造計算』が禁句の様になりましたが、最近の風潮としてはその重要性が再認識され、小難しい話?でも関心を持つ事が大事だという認識が大きくなってきました。
そこで、今回のテーマとなった訳です。
多少?切り込みすぎる部分もあろうかと思いますが、そこはご容赦ください。
自浄作用のない業界は末期ですし、それが無ければ信頼の回復は無いのですから。

※その為、自社の例を取り上げておりますが、弊社の社名は忘れて読んで下さい。


では前回の続きです。

昨今、和室が少なくなりました。アトピーなどの方が嫌った事もありますが、キチンとした和室をつくれる大工が少なくなったとも言えます。
ツーバイだから、柱がないからなどと言うのではないのです。

私が思うに、ここで行政の浅慮さが浮きぼりになりました。
着工棟数が伸び、在来工法と二極化した現在、少なくなったとは言え大工の質は逆に向上したかもしれません。
いや、年季奉公をあけた(厳しい修行期間を過ぎた)優秀な大工が生き残ったと言うべきでしょうか?
画一的に規格化された住まいづくりは、行政が思ったほど根付かなかったと言えないでしょうか?
実際、大工塾なるものや大工育成学校なども建立され、手抜き・欠陥住宅の危機感から、やはり熟練した大工を育成しようと言う動きに戻ってきました。
その証拠と言う訳ではありませんが、大工さんの技術を競う大会まであります。
話を戻しますが、優秀な職人を根気強く奨励せず、工程を簡略化することによって、職人だけでなくそれを監理する人間も育てなかった。。。
見て御覧なさい。
お陰で他人任せ(工場任せ・営業任せ)の大工とは呼べない職人ばかり増え、またそれを監理する建築士に相応の対価を払うどころか現場監督なる営業と変わらない程度の物件担当が現場を管理する。
結果、建築士の地位は上がらず、酷い時にはプロ不在の現場となる。
大体、技術と経験を兼ね備えた統括の監理者は、一物件につき何回現場を見る訳ですか???
手抜き・欠陥が増える事はあっても、これじゃあ減りません。
私の自宅傍にある某ハウスメーカーの監理者は、私が見た限り3回でした。

これじゃぁ寒すぎます!

見事なほど簡略化?されていて、ご丁寧に案内看板に書かれた社内検査の日のみに思えましたね、来たのは。
何故わかるかって、ほぼ同時期だったんですよね、工期が。それに、所構わずどこにでも駐車するから、近所の人も良く覚えていました。

私は、自分の担当した物件については、仕事の大小に関係なく、ほぼ毎日出向きます。
よっぽどの事が無い限り変わりませんし、それが出来なければ、申し訳ないのですがお待ち頂くんです。
尤も、現場には自社の大工がいるので心配はないのですけど。

エンドユーザーは敏感です。
特にウチの場合、OB客の紹介、内覧会・勉強会等の参加者、また常日頃皆さんに申し上げている通り、弊社を“吟味(値踏み)”した方が殆んどですから、現場の差異というか、他と温度差が違ったら気付かれてしまうのではないですか。
つまり『手は抜けない』のですが、逆の立場を考えれば、至極当然といえます。
だからこそ品質には自信があるし、正直、自分の知らない所でドンドン現場が進んでいくのは気持ちが悪いんですよ。
大手には無理でしょうし、他社とは考え方の違いでもありますね。

そうそう、営業マンの売り文句があるでしょう?
工場でキチンと作っているから大丈夫ですと。
家はプラモデルじゃありませんし、褒めるような腕の良い大工がいないのは解りますが、技術の全く無い営業マンが、社内のマニュアルに沿った売り文句で無責任に『保証』する。

だ・か・ら、減らないんです。

2×4工法や2×6工法、工業系プレファブ住宅が悪いのではありません。
ちゃんと理解して造ればいいのに、何も考えずに営業に毛が生えた程度の担当の言いなりでモノを造る。。。
工法の優位性、劣位性を理解せず、未熟な者達との集まりで家を造るなんて恐ろしい事です。
“何故、雨の日に上棟するんですか?”(正確には上棟と言わないが)
屋根も掛かっておらず、雨が予想されるのに、養生等現場の処置も全くしない。
在来と違って、材の体積が少ないって事は、水分が浸透しやすいのですよ。
プロじゃなくても、普通に考えれば解る事ではないですか?
これを見てください。某大手ハウスメーカーですが、注文住宅です。


他社:雪



今年降った雪の日です。
当初から、積もるほどの雪が降る事は言われていました。
ブルーシートくらい被せる気遣いがあっても良いと思うのですが…。

私の考えですが、一軒の家という観点に立ったとき、つまり住まいを建てる誰もが一度の機会に限った事と理解した時、そこにこそ重要性を見出さなければ欠陥住宅は減りません。
自分の家を造っていたら…、こんな無神経な話はないはずです。

様々な工法がある中、法律と言う枠組みがある以上、その性能は保証される物です。
また法とは、物事の“最低限”を示したものですから、皆さんはその様に理解したら良いでしょう。



さて次回に続きます。
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