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大切な家づくりで、損をしない為に…。(5-1)
2006 / 02 / 03 ( Fri )
今年に入って、良いニュースが余りありませんね。
目も背けたくなるような事件や、いい加減ウンザリしてしまう話ばかり。
そんな中、新聞の地域(横浜)版にふきのとうの写真がありました。
植物のひた向きな息吹は、暖かい春の訪れを予感させとても和みます。

なんか年寄り臭い。
私はまだ39歳です(笑;

ちょっと間隔があきましたが、大切な家づくりで、損をしない為に…。の第五章です。
第五章  現場のぞき見隊のススメ

 私が学生の頃、現在教授である師に『君も建築探偵団に入れ』と言われました。   
まだ、何の知識もない1年生のときです。
数人でグループを組んで街を歩き、有名無名に関わらず、街の建築物を見て廻るのです。   
勿論、新しい建築家の作品があれば、そこを中心に出かけます。
正直に言うと、学生時代あまり勉強はしませんでしたが、とてもいい経験でした。

 そこで、通勤途中や買い物の帰り等、建築の工事現場があったら、1分でも立ち止まって見て下さい。
きっと、何かしらの発見があるはずです。   
以下、例をあげてみます。

一、 地盤調査
    
 敷地が更地になっている時に、見かけた事がありませんか?
2人ぐらいで、敷地の一点に重りを載せて、クルクルまわしたり
している様子…、スウェーデン式サウンディング試験(SS試験)といって、一番採用ポピュラーな調査方法です。
規模にもよりますが、敷地の何ヶ所か、検査しているはずです。
この方法は、簡易的に出来る点と安価だという利点があります。
事前に軟弱地盤かどうかがわかれば、予算を組む際に想定できるので、予想外の出費に頭を悩ます事が回避できます。
ただ、注意しなければならないのは、検査自体は素人でも出来てしまうのです。
大手HMの営業マン等は、何かと理由をつけて?あなたと接点を持ちたいが為、親切?に検査をして見せる様です。
(追っかける印象を与えず、好印象だからです)
勿論、親切?と思ってもらった後に契約すれば、正式な専門の業者に再検査を依頼しますが…。

 それと同じく、現在の住宅事情では、地盤調査は必ずと言っていい程に行われているので、地盤調査会社が随分と増えました。
勘違いしてほしくないのは、SS式試験の行為自体は素人が出来ても、その考察には、知識と経験が重要なので、営業マンの様な素人と熟練者とでは、結果に大きな違いが出てしまう事があるのです。
つまり、地盤対策や基礎の選定に影響が出る!という事です。

 私の住んでいる横浜市は、最近まで田園や漁村が多かった地域で、元々、軟弱地盤が多い場所です。
勿論、全てが軟弱地盤という訳ではありませんが、私にとっては、SS試験で得られるデータは、過去の試験データが残っている事と、地元という地の利もあって想定しやすいのです。
この辺の話は、流行る?以前から安全面に気を遣っていた会社なら、大手HMに限らず、優良である証しといえるでしょう。
    
また、昨今の風潮によってか、ボーリング試験の単価も下がった事もあり、私の会社などは差別化をはかる為、ボーリング試験(標準貫入試験)に切替えました。
先述の通り、SS試験の第一の目的は、軟弱地盤を探す事ですから、既にそれが解っているなら、ボーリング試験を採用した方が得策と考えます。
これなら、SS試験より深く調べられますし、地層サンプルもとれるので、地中に異物がないかまで調べられるからです。
万一、異物等が多いと、不同沈下の原因にもなるので危険です。

SS試験の場合、何ヶ所調べたか?、何mの深さか?、費用は適切かを確認し、調査会社自体が地盤の保証協会等に、登録されているか聞いて下さい。
一番慎重にしなければならないのは、地盤・基礎・骨組です。
ここをなぁなぁにすると、取り返しのつかない欠陥となります。


ニ、基礎工事
    
 住宅の基礎は、布基礎とベタ基礎に大別されます。
地盤調査で得たデータを考察して決定しますが、ここでは、外から見てわかる注意すべき点を、書いておきます。
ベタ基礎は、床下を鉄筋で組んで、スラブ(床)状にし、かかる荷重を、均等にちらす役目があり、不同沈下を防ぎますが、排水管を先に施工している現場を見かけます。
東京23区等では、狭小地に3階建て住宅を建てる場合、斜線規制等の高さの制限が厳しい為、やむをえず採用している例もあり、全て否定はできませんが、出来れば排水管の腐食や、異物で詰ったりすると、後からスラブを壊せないことから、直接配管をコロガシている方が安心かもしれません。
但し、ベタ基礎にした分、重量がかさみますので、地盤が悪いからベタ基礎…と言った様な安易な選択は良くありません。
     
 また、木造住宅の代表的な基礎が布基礎です。
布基礎を断面的に見ると逆T字型になり、Tの横棒部分をフーチングと呼んでいますが、このフーチングは、連続してつなげる事が大変重要です。
外周部だけでなく、内側の基礎にも同じことが言え、フーチングの幅(底盤の幅)は、告示に定められています。
その他の規定については、ここでは割愛させていただきますが、
いずれにしても、地盤調査のデータを考察して、長期的な地耐力の算定や地質の状況によって、杭の有無を含め、考えるべきです。

 基礎工事の現場で、残念ながらこんなシーンを見かけます。
コンクリート打設の際、ホースで水を入れているバカな職人がいますが、一番悪いのは、その会社の体質です。
生コンクリートといって、わざわざその現場の為に調合し、運搬時間まで計算して作ったモノを、水を入れて軟らかくすれば自分達が施工しやすいからといって、安易に薄める。
    
そんな会社は監理も管理も全てダメなので、消去しましょう。

 基礎の立ち上りを打設後、アンカーボルトを田植えの様に差し込んでいる手抜き業者がいます。   
信じられない話ですが、それを容認している有名大手HMもあるのです。
手抜き工事や欠陥住宅の温床といっても、過言ではありません。
アンカーは、基礎と土台を緊結する為のものですので、溶接するか鉄線で緊結しなければなりません。
コンクリートを打った後、もし妙に曲がっているアンカーを何本も見たら、疑ってもいいと思います。
また、基礎を固めている枠を外してから、基礎の天端を仕上げますが、コテを使って平滑にしている業者は優良といえます。
何故なら最近、基礎パッキンを採用するのが主流になっていますが、誰が考えても、平らな方がバランスは良いと思うでしょう?
技術基準では、高低差±2mmまでとなっているようですが、私の現場では基礎精度±0mmにしなくてはならない工法を採用している為、基礎の型枠を外した後、レベル器で誤差のない様に、確認の上、天端を均しています。
手間は掛かりますが、品質の良い基礎を造る事が、優良な住まいを手に入れる第一歩なのではないでしょうか?

住宅の基礎工事は覗きやすいので、気にかけてみてください。


ではまた次回お会いしましょう。
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