耐震改修の穴?(1)
2011 / 05 / 13 ( Fri ) こんにちは。
本日国土交通省より住宅エコポイント対象期間短縮の発表がございました。 ポイント発行対象期間が12月31日から7月31日に短縮とのことです。 申請期限・交換期限は変更ありませんが、予算額に達した場合はポイント発行されませんので ご検討中の方は、早めの申請をおすすめ致します。 前回のブログ投稿の後、時間も遅かったので外で済まそうと行きつけの焼き鳥屋さんに行きました。 この店には、鳥刺し、レバ刺し、馬刺しがあります。 カウンターのお客さんが、上記のいずれかを注文しましたが、現在止めているとの事。 「何だ!? 肉に自信が無いの?」 店のチーフは、諸般の事情で自粛していますとの事。 不服そうなお客さんを尻目に…、というか、私は心の中で賢明な判断だと思いました。 自分たちに自信があるかないかではなく、安全管理・意識として、大変重要だと思うのです。 だいたい見えないモノが相手ですし。 こういった事に鈍感で、それでも「ウチのは大丈夫!!」といったならそれはタダの慢心。 その慢心が被害者を生んだと私は思っています。 “今まで大丈夫だった…。” 安全管理・意識が不十分だったから、危機意識に乏しく、こうした事は起きてしまうのです。 想像すら出来ない事態を想定して危機に備える。 それでも自分の想像を遥かに凌駕する事態が起こるかもしれませんが、いずれにしてもハードルは高い方がいい。 低いハードルを設定していて、どこかじゃないが“想定外”とは無責任だと思うのです。 先ほどのお店のそれらの品は人気メニューです。 目を瞑ったまま、目先の営利に走っているなら、そもそも私は通いませんけどね。(笑; 冷静に“最悪”を想定してい無ければならないと思います。 前回お話した耐震改修の工事についても同じ事が言えます。 上部構造評点は、精密診断で言うところの1.0以上でよいと言っています。 つまり、1.0でいい事になります。 国が決めたから絶対安心ですか? 私はそうは思いません。全然思いません。 私は最低1.2を取る設計をしています。 相見積もりだろうが何だろうが関係ありません。 ひょっとしたら、数値を取った為に価格競争で負けるかもしれません。 それでも構いません。(いや、本当は構うか^^;) 他人の作った家を非破壊で調査し設計する。 初期の段階でギリギリな数値を取ったら、気になって気になって困ります。 見えなかった部分に、重大な問題があったら。。。 悪人ならば別でしょうが、そのまま工事は進められないはずです。 すると待っているのは、設計変更→工事変更…、つまり予算の増加です。 相見積もりだから競合他社を意識して、ギリギリの設計、ギリギリの予算、そして、掛かった物だからという理由の容赦ない追加費用。 仕事は取れればいいんだと嘯く営業には関係ない話? だから、予めの設計には“余剰”が必要なのです。 予算の話だけではなく、肝心の補強と言う目的が正しく果たされているか?です。 工事前に1.2以上担保したからといって安心と言う訳ではありません。 当然、実際の工事においては、それが目減りしないように心掛けます。 もし住まいの状態が想定の範囲なら、設計上考慮していない、例えれば数値の低い耐力壁や骨組みもありますが、それこそ本当の余剰となり、現実の数値は向上します。 想定内ですから、同じ予算で結果として数値が向上するわけです。 この“本当の余剰”とは、設計者・監理者・施工者の技術者としての責任の指標です。 万一、想定外の状況だったら??? そこで必要なのがノウハウと場数、所謂経験値。 つまり、引出しの多さが品質を守る切り札になります。 私が参加している耐震診断士が中心となっている勉強会。 残念ながら、私の知っている限りでは、誰もが知っているような有名メーカーの社員はいません。 お腹が減っていても、晩酌をしたくても、ナイター中継を見たくても、みな一生懸命に参加しています。 いうのも憚られますが、それが技術者の責任の一つだからです。 相見積もりで負ける事もあります。 大概は他社の方が評定点を低く設計しています。 それが己のスキルアップもしないような業者だったら…。 残念ですが、それもやはり己の力の無さかも知れませんね。 精進します。(笑; 何も勉強会なんてそれだけじゃないじゃないか? 確かにそうですが、中々定期的に行なっている講習会と言うのは無いものです。 偉い建築家の講演も大切ですが、ある種泥臭く地味なもの程、実際に直接役立つものだと思います。 役立つと言うのは私たちだけにではなく、住まい手の皆さんにとっても有益なものです。 そういえば、その勉強会に近くの建築会社の社員が今年入ってきました。 別に“こんにゃろう^^;”とは思いませんが、地場の会社のレベルが上がるのはうれしい事。 出来もしない粗悪な業者に荒らされる位なら、私共との縁が無くても構いません。 地域工務店の技術向上・洗練、地域貢献の意味からすれば、住まい手の皆様にとって悪い話ではないですから。 兎に角、どなたにも質の良い、正しい工事がなされる事を!! 想定外とは、予見できない・しない人々の単なる言い訳です。 例えれば、天変地異の様な事象を指すもので、原発の様な人災とは違うのです。 建築の人災には注意しましょう。 ではまた。 |
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