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正直な家のつくりかた 基礎編4
2009 / 08 / 08 ( Sat )
こんにちは。

高校野球も開会し、やっと暑い夏がやってきた感があります。
私の両親が東北出身ということもあって、毎度の事ながら東北勢を応援する毎日。。。
今年こそ、真紅の優勝旗が白河の関を越えることが出来るか???
ちょっと期待しています。

そんな東北地方は、梅雨明け宣言しないまま夏を迎えました。^^;
今までこんな事、あったのでしょうか?
いったい、梅雨前線なのか、秋雨前線なのか?(弊社お客様談)

不透明だった長期優良住宅制度も、ようやくその全貌が見えてきました。
近いうちに詳しくお話しますが、それにしても、どうして役所っていうのは見切り発車ばかりなんでしょうか?
困るのは現場の我々で、結局住まい手の皆さんに廻ってきてしまいます。
どこかのローコスト系は、値段(坪単価)据え置きのまま!!なんて声高に言っていましたが、結局は手続費用等は別途扱いです。

据え置きじゃないじゃん(笑;

誤解を与えるイメージ戦略は時代遅れですし、新しい法や制度の要旨の根幹は『ハッキリと明示したもの』なのですから、プロならば其処の所を理解して欲しいですね。

キムタクが“格”を落としたと思うのは私だけでしょうか?(笑;

さて、こちらはこちらということで…。
『正直な家のつくりかた』の続きです。


前回は捨てコンまでお話いたしました。

これをベースとして、基礎の位置(通り)を墨出ししていきます。
ベタ基礎の場合、こうした手順となりますが、実際の通りというのは、遣り方出しの時に既にシッカリと位置確定しています。
逆T字型の布基礎の場合、捨てコンのようなキャンバスはありませんから、遣り方で出した墨にそって水糸を引き、造作していく事になります。
その基礎と基礎の間は従来、土が見える状態でした。
基礎現場で見たことがあるかと思いますが、基礎が立ち上がっていて、所々土が見えている現場があるでしょう?
あれです。

で、布基礎で湿気止めする場合は、基礎を打ち上げ完成させた後、改めてその間に捨てコンをする訳です。
先程お話したローコストビルダーなどは、コスト削減の為にここを省くというお話を以前しましたが、狭小地や住居系の場合は斜線制限が厳しく、思うように基礎高さを確保できない為、湿気対策は必要でしょう。
更に言えば、長期優良と謳うご時世ですから、この辺の対策は必須となっていますが…。
付け加えれば、基準法でも床下(地盤面)から床の仕上がりまでは450mm必要ですので、足りなければ湿気対策が必要なのは従前のとおりです。
いずれにしても、捨てコンは当り前と言え、ベタ基礎だからといってポリエチレンフィルムを省けば湿気対策となりえません。
まぁこんなの、コスト削減とはならないのが現実ですし、逆に言えばこんな事をオプション扱いにするビルダーが居たら、それはハッキリ言って最低なビルダーだと私は思います。

幾つかのやり方はあるのでしょうが、ベタ基礎は外周部に型枠を設置し、まずは底盤(スラブ)の鉄筋を組んでいきます。


スラブ筋


所々、鉄筋を重ねて沿わしている所がありますが、この重ね継手の寸法も決まっています。
スペーサーをかっているのは、鉄筋から基礎の外側までの必要寸法を確保する為です。
地中埋設部分の場合は7cm必要ですが、この後にコンクリートを打設するとき、作業員の体重が掛かってしまいます。
すると、鉄筋は下がってしまう事に成り、その部分は7cm確保できません。
厳密に言えば、基準法で定められた基礎とはならない事になります。

正に“瑕疵”(見えない傷)ですね。
弊社の場合、以下の様に鉄筋交差部全てを緊結しています。


緊結


ここまですると、作業員が乗っかっても鉄筋は殆んど下がりませんし、ピンと張った状態ですから多少の撓みなどはすぐに保全されます。
私共の現場では、職人が打ったばかりの生コンに手を入れて鉄筋を引っ張りあげるなんて仕草はありません。
引っ張りすぎたら、逆に鉄筋の上部分(基礎表面側)のかぶりが担保できませんしね。^^;

このひと手間こそ、良質な基礎の“仕事”なのです。
聞く所によると、殆んどのビルダーではやっていないみたいですね。
基礎が痛くなるとかで。。。
勉強会などで知り合いにこの話をした時、「ウチもやってみよう」と言う事があり、やっぱりその反応は顕著でした。
弊社の様な小さな地場工務店が、愚直に拘る仕事の一つかもしれません。

スラブ筋を緊結した後、立ち上がり筋を組んでいきます。
これで基礎の鉄筋工事は完成します。


スラブ筋2


いよいよ、生コン打ちです。
一般的には、ポンプ車を呼んでコンクリートを流入していきます。
コンクリートを生成するプラントからミキサー車がきますが、予め強度、水分量などを指定し、その現場の為に作って運ばれてきます。
ちょっと大げさに言いましたが、コンクリートと言うのは化学反応を起こして固まります。
セメント、砂利、砂と水を所定の割合で混ぜ、ミキサー車で運びますが、その瞬間から化学反応が始ります。
ずっとぐるぐる廻しつつければ、いずれは化学反応が終わってしまいますので、プラントから現場までの“時間”は決められています。
地方?の業者が施工しても、最寄のプラントから取り寄せるのはそういった意味です。

例えば冬の場合、例え雪が降っていなくとも朝一番から打設する場合、コンクリートを流し込んだ先から、気温の為に冷えていってしまいます。
セメントは水と混ぜると発熱状態になり、その化学変化により強度が発現するものですので、寒すぎてコンクリートの温度が上がりきらないうちに冷めていってしまうと、結果弱い基礎になってしまいます。

夏もある意味おなじ。。。
こっちはコンクリートの発熱状態より、遥かに気温が高いために先に乾いてしまう訳です。
じゃあ、何時打てばいいんだと思うかもしれませんが、AE材を使用し、例えば凍結防止材などを指定して混入します。
ただ、これをしておけばいい…というのではなく、いずれにしても基礎は一番重要な部分ですから、その養生計画(保護かな?)もきちんと計画した上で施工しなければなりませんね。

以下はコンクリート打設風景です。
まさに“働くおじさん”的です。(笑;


スラブ打ち


細い管?ホース?状のものはバイブレーターです。
ポンプ車から流入してきたコンクリートには空気が含まれていたり、何しろ鉄筋の上からコンクリートを落とし込む訳ですから、具合の悪い部分(鉄筋の直下やボイド管の下部)に隙間が出来る場合があります。
この機具は震動を与えますから、そういった部分にもキッチリと入り込むようにする為です。

後述しますが、ボイド管というのは、給排水管などを通す為に予め丸く造った穴です。
でないと、後に基礎に穴を開ける事になり、鉄筋を切ったりしてしまう場合がありますから。
つい先頃まで、スラブ下に配管しているビルダーも多かったのですが、長期優良の中では禁止されました。
注意が必要なのは、あくまで長期優良の中の話であって、基準法自体での話では無いという事です。
この配水管等のやり方も、私は以前に大いに批判しました。

だって、メンテナンスできないのですから…。

次の写真を見ると、作業員が乗っても鉄筋が殆んど下がっていない事が分かると思います。


スラブ打ち1


いい仕事と言うのは、隠れた所にあるものです。
こう言ったものは、広告では出てこないですよね。
一番肝心な事なのですが、宣伝には向かないのかもしれません。(笑;

ではまた。
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